概要
作成した設計データをマシンコントロール/マシンガイダンスで使用するシステム(GCS900)へ転送するファイルを作成します。
本記事は、下記構成となります。
1-1.データエクスポート(PC、USB)
1-2.GCS900データエクスポート(PC、USB)
1-3.回避区域エリアエクスポート
1-4.USBからコントロールボックスへデータ転送
1-5.TCC(WorksManager)サーバーへデータアップロード
1-6.GCS900設計選択
前提条件
※プロジェクトライブラリーとしてTCCを使用する場合は、WorksManagerのサブスクリプション契約が必要です。
手順
マシンコントロール/マシンガイダンスで使用するファイルは下記の通りです。
・svdファイル:設計データ(面データ)
・svlファイル:背景図データ、レーンガイダンス用データ
・cfgファイル:座標系データ(GNSSシステムを使用する時)
・avoid.svlファイル:回避区域ファイル(任意)
1-1.データエクスポート(PC、USB)
Trimble Earthworks用データエクスポート後、GCS900用データエクスポートも行う場合、下記手順にてエクスポート可能です。
1) <施工データ> → <USBドライブ>を選択します。
2) <設計を”\All”フォルダにコピー>を選択後、コントローラタイプ:<GCS900>、ソフトウェアバー
ジョンは重機側にて使用するバージョンを設定します。
エクスポート先を選択後<OK>を選択します。
3) 指定された場所にエクスポートされます。
1-2.GCS900データエクスポート(PC、USB)
GCS900用のみのデータをエクスポートする場合、下記においてもエクスポート可能です。
1) <ホーム> → <エクスポート>を選択します。
2) ファイルフォーマットは<コンストラクション>を選択し、<マシン作業現場設計エクスポートユーティリティ>を選択します。
3) モデルタイプは<面>を選択し、作成された面の名前を確認します。
「設計データ」はGCS900の背景図として使用するオブジェクト、レーンガイダンス機能に使用するラインを設定します。
オブジェクトをマウスで選択または、<オプション>を選択して各選択方法にて オブジェクトを選択して<適用>を選択します。
※<適用>を選択しないと、背景図として採用されません。
レーンガイダンス機能を使用する場合、設定時に使用するラインは「設計データ」にてラインを選択して設定します。
4) 作成されるファイルを保存する場所を指定します。
保存場所とファイル名を設定後、<保存>を選択します。
※<保存>を選択した段階では、ファイル保存場所が設定されただけでありファイルエクスポート作業は完了していません。<エクスポート>が選択された時に作業完了となります。
5) 「設定」にて各種設定を行います。
<エクスポート>を選択します。
6) 指定された場所に、SVDファイル、SVLファイル、CFGファイル(GNSSシステム使用時)が作成されます。
7) USBメモリに設計データ用のフォルダを作成します。
ここで作成したフォルダの名前が、GCS900の設計データ選択画面に表示されます。
コントロールボックス(CB460)は下記ディレクトリでフォルダを作成します。
Machine Control Data - 重機名 またはAll- 設計名
8) エクスポートしたファイル(SVD、SVL、CAL(CFG))を作成した設計名のフォルダへコピーします。
1-3.回避区域エリアエクスポート
回避区域エリアを設定する場合、下記の手順で別途エクスポートを行います。
1) <ホーム> → <エクスポート>を選択します。
2) ファイルをフォーマットは<コンストラクション>を選択し、<マシン回避区域エクスポートユーティリティ>を選択します。
3) <データ>にて回避区域に設定するエリアを設定し、<ファイル名>にてエクスポート先を指定します。
4) コントローラタイプ:<GCS900>、ソフトウェアバージョンは重機側にて使用するバージョンを設定します。
<エクスポート>を選択します。
5) エクスポートしたファイルがsvd、svl、cfgと同列になるようにします。
1-4.USBからコントロールボックスへデータ転送
1) USBメモリをパソコンから取り外し、GCS900のCB460またはCB450へ挿入します。
2) <追加元USB>を選択して、USBメモリからCB460またはCB450へデータを転送します。
1-5.TCC(WorksManager)サーバーへデータアップロード
上記手順にてエクスポートしたGCS900用ファイルをTCC exploreを経由してTCCにアップロードを行い、重機側コントロールボックス(CB460)にダウンロードするための操作を行います。
TCC exploreのインストールに関しては「こちらの記事」をご参照ください。
※初めて転送を行う場合予め下記操作を行い、TCC内に機械名フォルダを作成します。
CB460を起動後、<インストール>→<接続設定>→<ワイヤレスデータ同期化>を選択します。
<開始>を選択して、TCCサーバとのデータ同期を行います。
同期後、TCCに機械名フォルダが作成されます。
1) PCの<マイコンピュータ>等からTCC Explorerのアイコンをダブルクリックします。
2) ユーザ名、組織名、パスワードを入力後、<OK>を選択します。
3) 入力した<組織名>をダブルクリックし、<TrimbleSynchronizerData>をダブルクリックします。
4) 転送する重機の機械名をダブルクリックし、<Machine Control Data>をダブルクリックします。
5) エクスポートした設計データをコピー&ペーストします。
※コピーするデータは、Machine Control Data―ALL以降の設計名フォルダです。
6) CB460を起動後、<インストール>→<接続設定>→<ワイヤレスデータ同期化>を選択します。
7) <開始>を選択して、TCC(WorksManager)サーバとのデータ同期を行います。
1-6.GCS900設計選択
1) CB460に<設定>メニューの中にある<設計の選択>を選択します。
2) TCCサーバよりダウンロードされた設計データを選択します。
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