2-6 ローカライゼーション
概要
現場が世界座標でなく独自座標で運用されている場合、または、世界座標の現場であるがGPS測量機で表示される座標と基準点座標が合わない場合、作業を始める前に『現場座標への変換』作業を行います。
この作業は、既知点(最低、XYが分かっている点3点+高さが分かっている点3点、推奨は5点以上)でRTK-GPS観測を行うことにより、GPS座標を現場の基準点へ合わせる計算を行います。
前提条件
※世界座標で運用する現場の場合、はじめにGPS測量機で表示される座標と基準点座標が合っているか確認します。
確認作業は、「 2-7 既知点精度確認 」に従って行ってください。
※XY(水平位置)の既知点とH(高さ)の既知点は、同じ点でも異なる点でも問題ありません。
既知点が必要数な場合は光波測距儀などを使って作成してください。既知点に高さ情報が無い場合も、観測して高さを決めてください。SPSトータルステーションがある場合は、コントローラ+SPSトータルステーションで『新しい既知点観測』を行うことにより、簡単に新しい既知点を作成できます。
手順
1.現場座標へ変換するため、<はい>を選択して既知点上でRTK-GPS観測を行います。
2.<+>を選択します。
3.観測する点をタップもしくはリストから選択して、<選択>を選択します。
<+>ボタンから観測点を設定・追加することも可能です。
4.受信機を観測する既知点上に設置し、アンテナ鉛直高を確認後<開始>を選択します。
5.観測が終了すると、リストに追加されます。
<+>を選択して、同様の観測を最低3点行います。
6.3点以上観測後、結果および水平誤差・垂直誤差が表示されます。
誤差が大きい場合は、誤差の大きい点の水平・鉛直データの✔を外し計算から外す処理をします。
7.誤差が大きい場合誤差の大きいデータを除外後、<完了>を選択します。
8.<OK>を選択して、現場座標への変換を終了します。
9.固定局の座標値を既知点として保存する場合は<はい>を、保存しない場合は<いいえ>を選択してローカライゼーションを終了します。
※通常<はい>を選択します。
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